美肌を目指すためには、絶対に欠かせないフルーツ。フルーツにはたくさんの栄養素が含まれていますが、その中でも特に女性に食べてほしいスーパーフルーツが、キウイです。１個で１日のビタミンＣ推奨量の約70％を摂ることができるキウイは、女性の美しさをサポートしてくれる食材として注目されています。その他にもビタミンE、カリウム、食物繊維、葉酸、ポリフェノール、有機酸、アクチニジンなどの栄養素を豊富に含み、栄養価が高いことから「フルーツの王様」と呼ばれる果物の一つです。
キウイに秘められた美容効果
①ビタミンCによるメラニンの抑制
シミやそばかすの原因になるメラニンは女性にとっての大敵ですが、ビタミンCを摂取することによって生成を抑えることができます。ゴールドキウイはレモン8個分以上のビタミンCを多く含んでいます。日頃から紫外線を多く浴びている方や、シミやそばかすが気になるという方には嬉しい効果です。
②ビタミンEによるターンオーバーの促進
キウイには血流を促すビタミンEも多く含まれているため、血行促進効果が期待できます。血行がアップすると、体の巡りが良くなってターンオーバーが促されるため、肌の状態がアップし、ゴワつきやくすみやニキビなどの肌トラブルを防ぐことができます。
③カリウムによるむくみの解消
体内の余分な水分を排出してくれるカリウムという成分もキウイに豊富に含まれています。余分な水分が排出されることでむくみが解消されるので、スッキリとした顔や体が手に入りやすくなります。
④食物繊維によるお通じ改善
キウイには食物繊維も豊富に含まれているため、お通じ改善にも役立ってくれます。お通じが悪くなると、吹き出物などの肌トラブルが起きやすくなったり、痩せにくくなったりと二次被害が起きやすくなります。このようなトラブルを防ぐためにも、キウイの食物繊維が活躍してくれます。
美容効果を最大限に引き出す！キウイの上手な食べ方
①得たい効果によってキウイの種類の選び方を変える
一般的なスーパーマーケットは、グリーンキウイとゴールデンキウイの2種類がよく売られています。グリーンキウイは酸味と甘さのバランスが取れたさっぱりとした味わいで、ゴールドキウイはトロピカルでジューシーな甘さが特徴です。栄養の観点からは、グリーンキウイはバナナ約3本分の食物繊維を含み、ゴールドキウイはレモン8個分のビタミンCを含みます。お腹の調子を整えるならグリーンキウイ、美肌や免疫力を維持するならゴールドキウイを食べるのがオススメです。その日の得たい効果によって、キウイの種類の選び方を変えましょう。
②ヨーグルトと一緒に組み合わせる
腸内環境を整えてくれるヨーグルトと一緒に摂取すると、お通じ改善や肌トラブルの予防に高い効果が期待できます。 食後のデザート感覚で取り入れるのがおすすめです。
③肉や魚のタンパク質と一緒に食べる
キウイには、たんぱく質分解酵素であるアクチニジン（キウイ特有の酵素）が含まれており、アクチニジンには消化を助ける働きがあります。この働きを利用し、肉や魚のタンパク質と一緒に食べたり、固いお肉を柔らかく美味しく食べれるよう、下ごしらえに活用するのもおすすめの料理テクニックです。アクチニジンは、特にグリーンキウイに多く含まれています。
④朝には食べずに夜食べる
朝食代わりにキウイを食べようと考える方もいると思いますが、キウイにはソラレンという光毒性の成分が含まれているため、日中に摂取をすると紫外線の影響を強く受けてしまいます。さらに果汁が肌に付着した場合、体内に取り込んだ時よりも強く紫外線の影響を受けてしまいます。 このことからも、紫外線が多い時間帯にキウイを食べるのは避け、夜の就寝前の時間に食べるようにしましょう。
⑤小腹が空いた時のおやつに食べる
低GI食品のキウイは、血糖値が気になる人やダイエット中の人にぴったりです。ちなみに「GI」は「グリセミック指数」という食後の血糖値の上昇度合いを示す指標です。GI値が低い食品は血糖値の急激な上昇を防ぐため、脂肪になりにくいと言われています。さらに腹持ちがいいので、小腹が空いた時のおやつに食べると良いです。持ち運びやすいので、外出先や職場に1個持って行くのもおすすめです。
キウイは皮ごと食べると栄養価満点！
実はキウイの栄養価が多いのは、果肉の部分よりも皮の部分です。皮ごと食べることで、食物繊維の摂取量が2倍に増加するほか、皮に含まれるポリフェノールやビタミンEも摂取できます。キウイは皮ごと全部食べると、まさに栄養の宝庫なのです。単純な話、実だけしか食べていないということは、キウイの2/3の栄養を捨ててしまっているのも同然なのです。これはもったいないですよね！
しかし、そうは言っても「キウイの皮の毛がチクチクして舌触りが悪そう」「皮には農薬や防腐剤が残っていそう」など、思うことはたくさんありますよね。私も以前までは多くの人のように、キウイは半分に切ってスプーンで実をすくって食べていたので、いくら皮の栄養価が高いとは言え、始めはかなり抵抗がありました。
洗ってそのまま食べられる時短フルーツ
キウイは食べたいけれど、皮をむかなければいけないから面倒だと思っている人も少なくないと思いますが、キウイは洗ってそのまま食べられる、働く忙しい女性にこそ食べてほしい“時短フルーツ”です。ゴールドキウイは表面がツルツルしているのでそのまま食べられますが、グリーンキウイは表面のザラザラした毛が気になる人が多いと思います。このキウイの毛は「毛じ(もうじ)」と呼ばれ、表面にキズがついて雑菌が繁殖したり、害虫に食べられるのを防ぐ役割のために生えています。この毛の洗い方は簡単で、流水で洗い流しながらスポンジやたわしでこすり洗いすればOKです。
中には残留農薬や防腐剤が気になる方も多いと思いますが、上記のように流水でスポンジなどを使って洗い流せば問題ないです。キウイには主に国内産とニュージーランド産がありますが、どちらも完全無農薬で栽培されたもの以外は、国が定めた基準値内の農薬しか使われていません。また、ニュージーランド産のキウイには防腐剤（防ばい剤・防カビ剤）は使われていないので、安全面に関しては心配ないです。
皮ごと食べるキウイのオススメの食べ方
苦くて渋そうなイメージのキウイの皮ですが、実際に皮ごと食べてみると、むしろ普段よりも甘さが増して感じます。さすがに皮ごと丸かじりするには抵抗があるという人は、1センチ幅のスライスカットがオススメです。皮のザラザラした食感もあまり気にならなくなり。格段に食べやすくなります。
それでも気になってしまう人は、皮ごとジューサーにかけてスムージーにすることで、キウイの栄養を丸ごと摂ることができます。ただし、消化器官が未発達なお子様や消化器官の弱い方は、皮ごと食べるのは控えた方がいいです。
美容に限らず、腸を綺麗にクリーニングしてくれる食物繊維も豊富なキウイは、皮ごと食べないともったいないです！一度騙されたと思って、皮ごとキウイを試してみてください。
