肌本来の力を活かすには、スキンケアをシンプルにするのが一番です。今回は、私の実践しているシンプルスキンケアの方法とおすすめアイテムを紹介します。
まずスキンケアで私が大切にしているのが「自己治癒力」です。自己治癒力とは人間が本来持っている力で、けがをしたときや病気の時でも元の状態に戻ろうと体がはたらくことで、これは顔でも同じことです。
スキンケアによって肌を維持するのではなく、本来は自分の力で肌を維持することができるのだから、スキンケアは必要最小限のもので肌を手助けするだけで十分です。外部から与えるものを最小限におさえて、肌が自立できるように肌を育てるスキンケア方法が「シンプルケア」です。
私はヘアメイクアップアーティストの小田切ヒロさんの著書「捨てる美容」を読んでから、スキンケアについての考え方がガラリと変わり、今の自分に合ったシンプルケアに落ち着きました。それまでは、美白や保湿や毛穴やニキビなど、色んな肌の悩みに特化した美容アイテムをドラッグストアで見つけては、手当たり次第に買って試して、それも使い切るまでにまた目移りして新しいものを買う、というのを繰り返していました。
ただスキンケアに関しては、肌質や生活リズムや生活環境など様々な要因が絡んでくるので、私に合うものが他の皆さんにも合うとは限りません。その点を踏まえた上で、こんなスキンケア方法もあるのか、と気軽に読んでいただけたらと思います。
※今回はダイジェスト版の紹介なので、それぞれのアイテムの詳しい使い方はまた別記事に書きます。
まずはスキンケアで一番大切なクレンジングと洗顔です。私のスキンケアの教科書である小田切ヒロさんの著書「捨てる美容」をもとに、オイルと水でのシンプルケアに切り替えました。
- オリーブオイルの固形石鹸(左):夜の洗顔に使っています。近所の輸入品ショップで見つけて買ったのですが、フランス直輸入の手作り石鹸です。値札の通り1個で380円でした。かなり大きな塊なので必要分だけ切り分けて使っていますが、これ1個で1年は十分に持ちます。
- マカダミ屋のゴールデンホホバオイル(真ん中):未精製のゴールデンホホバオイル。メイク落としの油脂クレンジングに使っています。
- ビオデルマのサンシビオH2O(右):朝の洗顔代わりの拭き取り化粧水。これをコットンに浸して、ささっと余分な皮脂や汚れを拭き取ります。
肌表面の皮膚は薄く、ちょっとした摩擦でダメージを受けてしまうので、洗顔をする時はモコモコの泡を作り、泡を静かにすべらせて洗います。
- 泡立てネット(左):ダイソーで買いました。固形石鹸を泡立てる時に使っています。きめ細かいモコモコの泡が簡単に仕上がります。
- 洗顔ブラシ(右):Amazonで1000円で買いました。油脂クレンジングをした後、何となく泡洗顔だけではべたつきが残っている感覚がする時に、さらにこの洗顔ブラシで優しくクルクル撫でるように洗顔します。
週に1、2回のスペシャルケアです。と言っても、高級な化粧品やパックを上から塗るのではなく、毎日の洗顔では落ち切れない汚れを除くことが目的です。私はそもそもメイクを週1、2回ぐらいしかしないので、メイクをした日にはちょっと時間をかけて念入りにクレンジングする、という感覚でメイクした日の夜に導入しています。
- ハウスオブローゼのOh! Baby ボディスムーザー(左):ボディーマッサージのスクラブ。ちょっとゴワつきを感じた時に使用すると、全身つるつるすべすべに生まれ変わります。
- サラハップのリップスクラブ ブラウンシュガー(右):唇の角質を優しくオフしてくれる、黒糖の自然なシュガースクラブ。黒糖の甘い香りが幸せな気分にしてくれます。
- サンソリットのスキンピールバー ハイドロキノール(下):AHAとBHAとハイドロキノン配合の、角質を洗い流してくれる洗顔石鹸。さっぱりとした洗い上がりで、これで洗顔すると肌がワントーン明るくなる気がします。
中身です。サラハップのリップスクラブ ブラウンシュガーは、リップケアアイテムとしては少し値が張るように感じるかもしれませんですが、一回の使用量が少ないのでかなり持ちます。濃い目の色のティントリップを塗った夜には、色素沈着する前に必ず使っています。これも小田切ヒロさんの著書「捨てる美容」で学んだことですが、見落としがちなリップケアですが、口元は顔の印象を決める大事なパーツの一つなので大切にしないとですね。
先程も触れたオイルと水のシンプルケアの水に当る愛用品です。化粧水などの保湿ケアの前のブースターとしてはもちろんのこと、ちょっと乾燥を感じた時にメイクの上からでも、ジムで汗をかいた後に顔の火照りを落ち着かせるためにでも、「顔が水分を欲している!」と少しでも感じた時には、すぐにこれをシュッシュッシュッと顔全体に満遍なくスプレーします。
- 環境保全研究所のアクアーリオ:ビーワンシリーズの原水をそのままボトリングした無添加天然水。もともとは頭皮ケア用のシリーズ商品なので、顔だけでなく全身や頭皮にも使えます。520mlの大きなガラス瓶なので、ダイソーで買った携帯用スプレー(右)にこまめに詰め替えて使っています。
肌の土台を整えてくれるオイルと美容液です。私はニキビの出来やすい脂性肌なので「顔にオイルを塗るなんて以ての外有り得ない!」と思っていましたが、このオイルケアを始めてから顔のテカリや毛穴の開きが驚くほど改善されました。今思えば、油性肌だった本当の原因は乾燥していたからで、実は肌の自己治癒力の表れとして、肌が過剰に皮脂を分泌していたのかもしれません。まだまだ自分の肌質については探求中です。
- トリロジーのローズヒップオイル(左):必須脂肪酸(EFA)をボトルの80%以上含むオーガニックの美容オイル。これを使い始めてから、肌のハリと柔軟性が明らかに変わりました。
- タカミのタカミスキンピール(右):肌の角質層を整えてくれる角質美容水。スキンケアの中で一番に手放せないアイテムです。一ヶ月にちょうど一本なくなるので、公式サイトから便利な定期便配送を申し込んでいます。
土台を整えた後は保湿の化粧水です。この後に乳液や保湿クリームは塗りません。肌にとっての一番の保湿成分は「皮脂」で、特に寝ている間はこの皮脂が分泌されて自然に潤うので、夜は化粧水のみで十分です。メイクをする時や乾燥が気になる時だけ、保湿クリームを少し塗る程度にしています。
- ナチュリエのハトムギ保湿ジェル(左):天然保湿成分ハトムギエキス配合の保湿ジェル。とにかくプチプラで惜しみなくたっぷり使えます。さらっとしたみずみずしい使い心地が好きです。
- アンブリオスのモイスチャークリーム(右):フランスで誕生したブランドのロングセラーの保湿クリーム。主に化粧下地として使っていますが、乾燥している時に化粧水の後に保湿クリームとして薄く塗っています。
スキンケアの仕上げのポイントケアです。唇の乾燥とニキビケアは、特化したアイテムをポイント使いしています。
- カントリー&ストリームのハニーフルリップHM(左上):ハチミツの唇用美容液。ノーメイクの時はリップクリームとして、マットリップを塗った時は上塗りのグロスとして使っています。リップスクラブに続いて、口に近い唇に塗るアイテムは、何となく食品系の香りが好きです。
- マルホのディフェリンゲル (左下):毛穴の詰まりや白と黒ニキビだけでなく赤ニキビにも作用するゲル。医師に処方してもらう処方箋医薬品です。私は肌の不調を感じた時はこれをしばらく塗り続けます。但し妊娠中や授乳中の方、敏感肌の方は使用できないのでご注意ください。
- プロペト(右):薬局でもらったワセリン。夜寝る前にたっぷり唇に塗ってパックします。室温だと柔らかくなりすぎてしまうので、冷蔵庫の横ポケットにいつも保管しています。
左から右へ、私の毎日のスキンケアの流れをまとめてみました(左上1つと右上1つは朝のみ、左下2つは夜のみ)。洗浄から保湿まで、自分の肌質にあったオイルと水のアイテムを一つ一つ時間をかけて探して、この流れにようやく落ち着きました。以前は洗顔後はオールインワンジェルのみを使っていた時期もありましたが、スキンケアのステップごとに自分の手でその時の肌の状態をこまめに確認して、自分の肌と向き合う時間をかけた方が、スキンケアの効果が高いと感じています。
もちろん、美白や乾燥やニキビなど悩み別に特化して対処したいのであれば、化粧品ブランドのライン使いのシンプルケアを試してみるのも良いと思います。
お出かけする日だけに使うヘアスタイリング剤です。”お出かけする日だけ”と言うのは、基本的にはヘアスタイリング剤は使いません。私はシャンプー、リンス、ボディーシャンプーを一切使わないので、水だけで完全に洗い落とすことのできないものは極力使わないようにしています。(湯シャンの詳しい記事はまた後ほど書きます)とはいえ、ヘアセットするのも好きなので、お出かけする日はスタイリング剤を使っています。
- モッズ・ヘアのムービンググリーズとケラスターゼのヘアオイル(左2つ):これはお世話になっている美容師さんから教えてもらったテクニックですが、ウェット感のあるスタイリングをしたい時に、この二つを半分ずつ手のひらに混ぜ合わせて毛先に付けます。私は毛量が多くて広がりやすい髪質なので、ウェット感を意識してスタイリングすることが多いです。写真は試供品でもらった非売品のミニサイズですが、普段はケラスターゼのユイルクロノロジストを使っています。
- ジョンマスターオーガニックのR&Aヘアミルク N(右から2つ目):ローズとアプリコットの華やかな香りのヘアミルク。広がりやすい髪を軽くまとめたい時に、髪全体に薄く伸ばします。
- SHIROのサボンヘアミスト(右):香りづけと保湿ケアができる髪の美容水。出かける前に髪全体にスプレーすると、石鹸の優しい香りで包んでくれます。
口腔ケアはスキンケアと同じぐらい、もしくはそれ以上に大事だと思っています。年を取っても美味しいものを好きなように食べるためには、丈夫で健康な歯であり続けたいし、笑った時に見える白い歯は好印象です。毎日の口腔ケアに加えて、年に二回の歯科健診も必ず受診して、半年に一度は徹底的に歯磨きしてメンテナンスしてもらっています。(私は病院には基本的に行かないのですが、歯科だけは必ず行きます)
- リステリンのクールミントゼロ(左):ノンアルコールの低刺激タイプのマウスウォッシュ。歯磨きでは落としきれない汚れをすっきり洗浄するのに欠かせません。歯茎が染みるのは苦手なので、ノンアルコールタイプを使っています。
- ラヴェーラのベーシックハーバルはみがきペースト(真ん中):ドイツ生まれのオーガニックコスメブランドの、天然由来成分で作られた歯磨きペースト。歯科健診の時にいつもプレゼントで一本もらえるので、かれこれ何年も愛用しています。
- セッチマのはみがきスペシャル(右):これもドイツ生まれのブランドのホワイトニングケアの歯磨きペースト。研磨力が高いので、歯の黄ばみが気になった時に週に1〜2回程度使っています。歯科の高額なホワイトニングをするよりも、日頃から手軽なケアを取り入れた方が長続きしやすいです。
- 歯ブラシ:歯科健診の時にいつも歯科専用の歯ブラシ(歯科でしか購入できない?)をプレゼントで2本もらって使っているので、あまり自分で買うことはないですが、いつも柔らかい毛先の歯ブラシを使っています。私は歯磨きの時に力を入れすぎる癖があるので、硬い毛先だと歯茎が傷んでしまうからです。歯ブラシの毛先のタイプは、歯磨きの自分の癖によって使い分けるのが一番です。(例えば、力を入れず短時間の歯磨きタイプの人は、毛先が太くて硬い方が向いています)
部屋でリラックスするためには、ルームフレグランスも大切にしています。前はアロマポットに好きな精油を入れて、寝る時もベッドサイドでタイマーを付けて焚いていましたが、最近は友人からプレゼントでもらった便利なルームスプレーを愛用しています。
- MARKS&WEBのインドアハーバルスプレー(ペパーミント/ローズ):天然精油を水と天然発酵アルコールで希釈して作った室内用芳香スプレー。ペパーミントとローズマリーの爽やかな香りで、気分転換したい時にシュシュッと空間にスプレーするだけで、部屋全体がリフレッシュされます。
私は毎朝必ずコーヒーを飲みます(コーヒーがないと目が覚めなくて気合が出ないです)が、夜寝る前はカフェインレスの温かいお茶を飲むようにしています。よく買って飲むのはルピシアのフレーバーティーのルイボスティーのシリーズですが、このハーブティーも友人からプレゼントでもらって美味しかったので紹介します。
- enherbのベストコレクション:5つの目的とお悩みをサポートする5種類のハーブティーセット。リセットビューティーしたい時に「ダンディライオンブレンド」、元気充電!したい時に「ハイビスカスブレンド」、ぐっすりおやすみしたい時に「カモミールブレンド」、すっぴんキレイになりたい時に「ハトムギブレンド」、いつまでも美しく輝いていたい時に「ローズブレンド」。
以上、私のシンプルスキンケアの方法とおすすめアイテムの紹介でした。
スキンケアは、肌質や年齢や生活環境や生活リズムによっても、自分に肌に合うものは(1日ごとに!)どんどん変わっていくものなので、今回紹介したアイテムが少しでも参考になっていただけると嬉しいです。一緒に自分の肌の探求を楽しみましょう!