今回は「“飲む点滴”甘酒の健康&美容効果・正しい飲み方と選び方」の記事でも紹介した、手作りの米麹甘酒のレシピを実際に作りながら解説します。”飲む点滴”とも言われている甘酒を手軽に日常に取り入れて、一緒に内側からの健康美人を目指しましょう!
甘酒は手作りが最も効果的
手作りで作られた甘酒を生甘酒と言います。出来立ての生甘酒は米麹の成分が最も多く生きていて、体に活動のエネルギー源として吸収されます。甘酒で最も大切なのは菌の力です。スーパーにもたくさんの種類が並んでいますが、賞味期限を長持ちさせるために殺菌・消毒されている市販品では、甘酒の菌の力を取り入れることはなかなかできません。甘酒の力を最大限に生かしたい場合は、手作りが一番です。
米麹だけで作る甘酒の作り方
甘酒は、米麹だけでも、米麹にお米(うるち米、玄米、もち米)を混ぜても、作ることができます。米麹だけでつくる甘酒の方が甘みが強く、麹の風味と香りが活きた甘酒に仕上がります。米麹にお米を混ぜて作った甘酒は、甘さがやや控えめで、お米の食感を楽しむことができます。甘さと食感の好みで選びましょう。上質な米麹を使用する場合には、麹本来の風味や香りが楽しめる、米麹だけの甘酒がおすすめです。
加える水の量もレシピによって様々ですが、私はスプーンでお粥のように掬って食べるのが好きなので、水分量は少なめの、ぽってりとした濃厚な甘さに出来上がる分量で作っています。炊飯器に材料を入れて放って置くだけで簡単にできるので、甘酒を作ったことのない方や発酵食品を自分で作るのが不安な方も、是非このレシピを参考にして作ってみてください。
〈材料〉
米麹:300g
お湯(60度ぐらい):300〜350g
まず炊飯器に米麹と、同量より少し多めの60~65度くらいのお湯を加えます。70度を越えるとせっかくの体に良い酵素が死んでしまうので、お湯の温度は、温度計を使ってしっかり計ってから加えます。
濡れ布巾をかけ、濡れ布巾を挟んで蓋をして、蓋が開かないように重石をのせたら、保温ボタンを押します。炊飯器の保温の状態は、大体60~65度くらいになるように設定されていますが、濡れ布巾を挟まないでカチッと普通に蓋を閉めて保温すると、中の温度が70度以上になってしまうことがあります。濡れ布巾を挟んで蓋を下ろして、蓋がパカッと上がらないように、蓋の上に重さのあるものを乗せて保温します。長めの温度計を差した状態で濡れ布巾をかけておくと、温度をこまめに確認しやすいです。
60~65度くらいを保ったまま5~6時間保温しておくだけで、ぽってりとした甘酒が出来上がります。米麹の芯がなく、甘みが出ていれば完成です。温度だけ注意しながらもっと長く7~8時間保温すると、6時間の保温よりも甘みが増します。時間のある時に、自分好みの甘さの甘酒のレシピを探してみるのも良いです。
途中で掻き混ぜる必要はないですが、体に嬉しい酵素が死んでしまわないように、温度だけこまめに注意することが大切です。左の写真が保温3時間後、右が保温6時間後です。米麹が水分を吸収して、ふっくらお粥状になっているのが分かるかと思います。保温3時間ほど経つと、米麹の発酵した甘い香りがします。
冷蔵庫で1週間保存できますが、たくさん作ってゆっくり食べたい時は、製氷皿に入れて冷凍保存がおすすめです。冷凍すれば、2ヶ月くらい保存できます。冷凍しても体に嬉しい酵素は活動をお休みしているだけなので、また温めると活動を始めます。ただし、解凍する時に温めすぎないように注意する必要があります。私は毎朝飲むので1週間で飲みきれるので、タッパー容器に入れて冷蔵庫に保存しています。
手作り米麹甘酒のおすすめの飲み方・食べ方
おすすめの飲み方は、甘酒と豆乳を1:1~2を小鍋に入れて、温度計をさして、60度くらいまで温めます。60度はちょうど心地よい温かさで、体もしっかり温まって、甘くて美味しいです。好みでジンジャーパウダーやシナモンパウダーを加えて、ジンジャー(シナモン)甘酒豆乳にあするのもおすすめです。身体の芯からポカポカ温まります。
私の最近気に入っている自己流の食べ方は、朝のオーツ麦で作る定番のホットオートミールの代わりに、とろとろの米麹甘酒をオートミール風に食べる方法です。甘酒を60度まで温めて、そこにパンプキンシードとココナッツフレークを加え、仕上げにシナモンパウダーをたっぷり振りかけて混ぜるだけの、朝の簡単レシピです。パンプキンシードとココナッツフレークのカリッとした歯ごたえと、とろっとした甘酒の優しい甘さ、スパイシーなシナモンの香りが相性抜群です。仕事の日の朝にこれをお茶碗一杯食べると、甘酒の糖分で朝から頭もフル回転です。
いかがでしたでしょうか。炊飯器でこんなに簡単に美味しい甘酒ができるなんて、手作りしてみたくなりますよね。米麹はどこのスーパーでもたいてい売っていますので、是非おうち時間の過ごし方の1つに、手作りの米麹甘酒作りにチャレンジしてみてください。