台中第二市場グルメ⑦・おばあちゃんの手作りかき氷店【阿嬤ㄟ店】

台中第二市場グルメの紹介もこれで8つ目の記事となりましたが、最後は食べ歩きの〆におすすめの、さっぱり食べられるスイーツを紹介します。台湾グルメはご飯類も麺類も、肉も海鮮もヴィーガンも、ガッツリ系もサッパリ系も、しょっぱい系も甘い系も、どのジャンルも種類豊富で充実してるので、全く飽きることなく楽しめます。私も滞在中は連日、様々な台湾グルメを食べ歩いていましたが、台湾に来てから台湾料理を食べ飽きたことは一度もなかったです。それどころか、まだまだ食べてみたいグルメがたくさん！

今回紹介する【阿嬤ㄟ店】は、台湾大道側の入り口から入って【山河魯肉飯】がある通路を進んでいくと突き当りに【蜜藏地瓜】という大学芋が有名な屋台があり、その真向かいにあります。第二市場の中には他にも【阿嬤a相思麵店】という蘿蔔糕と米腸と香腸のセットや乾麵が有名なお店があり、同じく「阿嬤(おばあちゃん)」と店名に入っていて間違えやすいので、気をつけてください。第二市場内は所狭しと色んなお店が軒を並べていて、初めてきた人は目的のお店をなかなか探しにくいので、迷った時はti近くのお店の人に場所を聞いてみましょう。

黄色いメニューの看板が目印です。上の食事系のメニューの他に、下のかき氷のスイーツメニューが各種あります。食事をしている人よりもかき氷を食べている人の方がよく見かけるので、どうやらかき氷が看板メニューのようです。厨房を囲むようにしてカウンター席があり、目の前で店員さんが忙しく調理しているのを見ながら食べていると、台湾の市場ならではの雰囲気を味わうことができます。こういう昔ながらの渋いお店、大好きです。

かき氷のトッピングの種類は、緑豆・紅豆・粉圓・山粉圓・愛玉・仙草・粉粿・米苔目・綜合があり、どれも一杯30元 (約90円)です。あまり聞き慣れないトッピングをざっくり説明すると、紅豆はあずき、粉圓はタピオカ、山粉圓はチアシードのようなプチプチしたタピオカ、愛玉はレモンゼリー、粉粿はわらび餅みたいなモチモチの黄色いゼリー、米苔目は米粉とサツマイモなどの粉を混ぜて麺にした短いうどんのようなものです。どれもよく見かけるかき氷の基本のトッピングなので、覚えておくと便利です。ここのトッピングは全ておばあちゃんの手作りです。

この日は綜合冰にしました。初めて行くお店で注文に迷った時はとりあえず「綜合(ミックス)」を選べば間違いないです。台湾はどこのお店も色んな種類のスープのメニューがありますが、色んな具材を試してみたい時はとりあえず「綜合」を注文する、と覚えておくと何かと便利です。色んな具材を一度に楽しめるお得感もあっておすすめです。

先に席に座ってから口頭で注文します。中の厨房で忙しく調理している時は、かなり大声で注文しないと気づいてもらえなかったり聞こえなかったりするので、はっきりと大声で注文しましょう。ちなみに私はこの時マスクをしていて声がうまく届かず、隣に座って聞いていたおじさんに「綜合を一杯この子に！！」と代わりに大声で注文してもらっちゃいました。おじさんありがとう…こんな感じで台湾人は優しい人が多く、当たり前のように助けてくれることが多いです。

注文するとすぐに目の前で手際良く作ってくれます。トッピングを先にお椀に入れて、上から氷を削ってシロップをかけてくれるスタイルです。削りたての氷はふわふわで、スプーンでシャリシャリと掘っていくと中から具材が出てきました。黒蜜シロップがちょうどいい甘さです。

スプーンで氷とシロップを混ぜていると、氷があっという間に溶けてきます。この氷が半分溶けているぐらいの状態が一番の食べ頃なので、氷が溶け切る前に食べましょう。透明の愛玉ゼリーと黒色の仙草ゼリーのつるんとした喉越しが最高です。手作りのトッピングはどれも甘さ控えめ、スープまできれいに飲み干せば暑い日の水分・糖分補給にぴったりです。

食べ歩きの合間にさっぱりしたものが食べたい時は、フルーツもおすすめです。南国フルーツ天国の台湾ですので、是非旅行の際にも色んなフルーツを食べてみてください。台中第二市場の中にも水果店(フルーツ屋さん)はたくさんあります。すぐに食べたい時は切ってくれるようにお願いすれば、快く食べやすく切ってくれます。こちらは芭樂(グアバ)です。ここの水果店の芭樂は好きな大きさを自分で選び、グラム単位での計り売りでした。その場で洗って中のタネをくり抜き、食べやすい大きさにカットして袋に入れてくれました。

こちらは第二市場の外の露店で購入した火龍果(ドラゴンフルーツ)です。露店でおばあちゃんが1人で売っているのを見かけて美味しそうだったので試しに買ってみたら、大当たりの美味しさ！こちらもすぐに食べたかったので、切ってくれるようお願いしたら「こんな感じでいい？」と半分に切って、中身にも食べやすく切れ込みを入れてくれました。切った後はそのままワイルドにビニール袋に直入れ。この超簡易包装の感じ、私は好きです。露店の老闆(店主さん)はお話好きの人が多いので、食べ頃のものや美味しい食べ方を教えてくれたりします。この日は「火龍果は栄養満点で健康的よ。これを選んで食べるあんたは聰明(賢い子)ね〜」てなぜか褒められました。台湾フルーツについてはまた改めてブログ記事で紹介するのでお楽しみに！

以上が、台中第二市場グルメの紹介でした。美食の市場と言われる台中第二市場、まだまだ他にもたくさんの人気店がありますので、台湾のディープなローカルグルメを存分に堪能したい！という方は、台中第二市場に行ってみてください。