先日、友人に「キノコを食す会」という題目のホームパーティーにご招待いただき、キノコが大好きな友人で集まってキノコ料理を(これでもか!と言いたくなるほど)思う存分に堪能しました。
今回取り揃えたキノコはこちら!全部で23種類です。実はこれでも日本の食用キノコの種類数の10%にも満たない数なのです…。日本のキノコは、既知の約2500種とその2〜3倍程度の未知種があるとされ、日本ではその中の約300種が食用され、うち十数種を人為的にキノコ栽培しています。侮るなかれ、キノコの世界。
キノコは栄養価の高い食べ物だとよく言われますが、便通などを助ける食物繊維が多く、骨を丈夫にする為に必要なビタミンDが含まれており、骨粗鬆症の予防にも効果的です。またコレステロール値や血圧を下げるとされており、シイタケ、エノキタケ、マッシュルームは老化や癌の原因になると言われる活性酸素を消す働きがあるタンパク質が含まれているなど、キノコは健康食品として大きな役割を担っている食品の一つです。
今回はこれらのキノコを使って、色んな調理方法のキノコ料理をみんなで楽しみました。
出来上がったメニューはこちら。前菜からデザートまで全てキノコ尽くしです。
- シメジのマリネ風サラダ、キノコ型ラデッシュのせ
- 食べるラー油和えキクラゲ
- マッシュルームとシイタケのアヒージョ
- エリンギとマイタケのバター醤油炒め
- シイタケの出汁茶碗蒸し
- キノコの素揚げと天ぷら
- マッシュルームのトマト煮込みのカナッペ
- 和風キノコ出汁のたこ焼き
- キノコ型パンケーキ
ラディッシュをキノコ型にくり抜くことのできる器具を使って、”スーパーマリオ風のキノコ”を作りました。ラディッシュの底の部分に刃の付いた器具をはめ込み、器具をグリグリ回しながらラディッシュの周りの皮を削り取ると、見事に可愛いキノコ型に出来上がるのです。友人がAmazonで見つけたそうで、こんな便利グッズも世の中にはあるのですね。パーティーやお弁当の飾りにも活用できそうです。
シイタケの出汁茶碗蒸しは、大皿でレンジで作れる便利レシピで作りました。大皿で作れば茶碗蒸しもパーティーメニューにできちゃいます。椎茸の香りと優しいお出汁が効いていて身に沁みました。椎茸の茶碗蒸しは和食のキノコメニューの鉄板ですね。
左に見えるのは、キクラゲの食べるラー油和えです。黒キクラゲと白キクラゲを水で戻し、食べるラー油を豪快に和えたお酒に合うおつまみメニューです。超簡単なのにめちゃくちゃ美味しいです。キクラゲのコリコリした食感が大好きです。キクラゲの使い道に困ったら、まずはこれ!
パーティーの定番”オンザリッツ”でマッシュルームのトマト煮込みのカナッペを作りました。マッシュルームとミニトマトを水分を飛ばしながら強火で煮込み、生パセリを刻んで乗せました。キノコは和洋折衷どのジャンルの料理でも、煮ても焼いても揚げても種類によっては生でも、美味しく食べられますね。
色んなキノコをバター醤油炒めにして食べ比べしてみました。エリンギやマイタケなど何種類か作りましたが、初めて食べた「黒あわび茸」が一番美味しくて印象に残りました。名前に”あわび”と付いているぐらいですからね、食感も香りも最高クラスでした。
キノコと言えばアヒージョ!たこ焼き機にオリーブオイルとにんにくチップと鷹の爪を熱して、キノコとアボカドとベビーコーンをアヒージョにしました。アボカドをアヒージョにしたのは初めてでしたが、オリーブオイルで熱したアボカドはクリーミーで熱々で口の中でとろけて、めちゃくちゃオススメです。
そしてメインはキノコの天ぷらと素揚げです。天ぷらの衣は台湾の屋台風にタピオカ粉を使いました。タピオカ粉を氷で溶かして卵を加え、キノコをさっと潜らせて揚げると、食感がサクサクの衣に出来上がります。友人が台湾の屋台で使われるスパイスミックスを用意してくれたので、仕上げにこのスパイスをかけると完全に台湾の夜市の味でした。ちなみにキノコの天ぷらは台湾夜市の定番料理なので、ぜひ台湾に行ったら食べてみてください。一度食べるとスパイスの虜になるはずです。
みんなで乾杯ー!友人が台灣啤酒(タイワンピージョウ)のマンゴー味とパイナップル味を持ってきてくれました。どちらも果汁5%入りで、開栓すると甘いフルーツの香りがします。まろやかで甘くてビールの苦味はほとんどないので、ビールが苦手な方にも飲みやすいです。最近では日本でも手に入るそうなので、ぜひ見かけたら試してみてください。
デザートも当然キノコということで、キノコ型パンケーキを作りました。茶色はココアパウダー、赤色は食紅でホットケーキミックスを色付けしました。たこ焼き機にバターを引いて生地を半量程度まで入れて、生焼けぐらいの状態で柄の部分となるフィンガービスケットを真ん中に立てて刺して、弱火でじっくり中まで火が通るのを待ちます。理想のきれいなキノコ型ができるまで、みんなで試行錯誤しながら作りました。
赤いキノコはもっと”毒キノコ”の雰囲気を再現するために、白いチョコペンで斑点模様を付けました。完成したミニキノコをお皿に並べるだけで可愛いです。茶色いキノコは「バターが焦げて黒い焼け目が付いて失敗してしまった…」と思っていたら、こっちの方がむしろリアルな仕上がりになりました。写真左がキノコ型パンケーキで、写真右が本物のマッシュルームです。小ぶりなサイズ感までそっくりです。
写真はないですが、同時並行で和風キノコ出汁のたこ焼きも作りました。生地に粉末の和風キノコ出汁を加えて、タコの代わりの具材に台湾名物の魚肉フレークの佃煮を入れました。オリエンタルな味のアイデア料理で、これはたこ焼きパーティーの変わり種として覚えておきたい一品です。
キノコ料理でお腹いっぱいになった食後のゲームタイムも、もちろんキノコにちなんだキノコゲームです!友人が「Fungi(フンギ)」というドイツのカードゲームをAmazonで見つけて購入したのですが、カードのキノコのイラストがどれも美しくてうっとり。二人プレイヤーのカードゲームなのですが、ざっくり説明すると、森の中をキノコ狩りに行ってキノコを採取して調理するというゲームです。
おやつのキノコパンケーキを囲んで、キノコトランプで神経衰弱とババ抜きもしました。(何年かぶりの神経衰弱では、自分の記憶力のあまりの衰えに落ち込みました…。)トランプにはそれぞれ違う種類のキノコのイラストが描かれていて、遊んでいるだけで頭の中までキノコ尽くしになります。
最後に、今回取り揃えたキノコたちの紹介です。圧巻の23種類。こうして並べて見るだけでも、キノコは色んな形と色と味と食感のものがあるのだと分かります。キノコの世界は奥深い…。
キノコを思う存分に美味しく楽しくいただきました!次は何の食材のホームパーティーでしょう。