この日は天気が良かったので、小学校から高校まで8年間通っていた母校の成蹊学園を散歩していたら、成蹊学園と横断歩道を挟んだ道路沿いに、美味しそうなメニュー写真の看板の台湾料理店を見つけたので行ってきました。
東京で台湾料理店を見つけるだけで、台湾好きとしてはテンションが上がりますが、まさか母校の目の前に本格的な台湾料理店が新しくできているとは、嬉しい限りです。
ランチメニューは「台湾が懐かしい!」と思わせるような、台湾料理尽くしのラインアップです。
魯肉飯(ルーローファン)は今でこそ台湾の代表的な料理として有名になりましたが、排骨飯(パイクーファン)や担仔麺(タンツーメン)のような、まだ日本では見かけないローカルフードまであるとは、期待が膨らみます。
ランチにもカフェにもディナーにも利用できます。ゆったりしたテーブル席なので、家族連れでも入りやすいです。この日は休日だったので、地元の夫婦や子連れのお客さんで賑わっていました。
メニューの下に書いてある「桃李もの言わざれども下自ずから蹊を成す(桃季天言 下自成蹊)」は成蹊学園の名前の由来にもなっている、司馬遷の「史記」からの言葉です。お店の名前もここから「桃季」と名付けていて、まさに地元密着型です。
点心や一品料理も本格的な台湾料理ばかりです。私の大好きな台湾の点心の”大根餅”もメニューにあり、日本でも食べられるなんて感激です。今度行くときには注文したいです。
人気ナンバーワンのメニューだという、魯肉飯 (ルーローファン) (税込700円)をいただきました。ご飯大盛り50円増し、ご飯少なめ50円引きです。
魯肉飯(滷肉飯、ルーロー飯、ルーローファン)とは
ミンチまたは細切れにしたバラ肉など脂身を多く含んだ豚肉を醤油、砂糖、酒などの甘辛い煮汁で煮込み、煮汁ごと白米にかけた丼物。濃い目のタレをかけた、いわゆる台湾の定番の“ぶっかけご飯”。
台湾料理を代表するファーストフードの魯肉飯は、見つければ必ず食べています。大好きな魯肉飯に関するブログ記事は、こちらもご覧ください。
台湾現地で食べた魯肉飯の味を覚えている身としては、期待がかなり膨らみます。
大きめの豚バラ、揚げ煮玉子、揚げ豆腐、高菜、小松菜ともやしの炒め物が、白米の上にのっています。甘辛いタレが豚バラによく染み込んでいて、柔らかくホロホロと口の中でとろけます。脂身が多めですが、全く脂っこくなくて、ちょうど良いバランスです。
揚げ煮玉子と揚げ豆腐にもタレがよく染みていて、豚バラと一緒に白米を頬張ると、もう幸せこの上ないです。高菜を混ぜて食べると、ピリ辛の良いアクセントになります。
魯肉飯は当たり外れがあるのですが、ここの魯肉飯はとても美味しいです。台湾現地だと八角などの香辛料がもっと効いていて、独特の味わいがあるのですが、ここの魯肉飯は日本人好みのテイストにアレンジしてあって、万人受けする味です。人気ナンバーワンの理由がよく分かります。
セットのスープは塩気が控えめのあっさり味で、台湾でよく出てくるスープを思い出しました。
台湾のスープは、適当な野菜を入れてささっと作ったシンプルなスープが定番ですが、このスープも珍しくキュウリが入っていました。一般的な中華料理のセットに付いてくる塩気が強めのとろみのあるスープよりも、こういうあっさりしたスープの方が胃にも優しく、健康志向の台湾らしい味だと思います。
排骨飯(パイクーハン)(税込700円)です。見つけた瞬間、台湾でよく見かける駅弁を思い出しました。
排骨飯(パイクーハン)とは
”排骨”は中国語で豚などのスペアリブの意味で、豚のあばら肉に卵と小麦粉の衣をつけて油で揚げた肉料理。片栗粉でとろみをつけた醤油味のタレとともに白飯にのせたもの。日本でいえば”豚カツ”的な存在で、台湾では駅弁として売っていることが多い。
ご飯の上に、キャベツ炒め、豚肩ロース揚げ、揚げ煮玉子、揚げ豆腐、福神漬けが乗っています。一見面白い組み合わせですが、最高のボリューム満点の丼飯です。豚肩ロースが柔らかく、醤油ベースの甘辛いタレがキャベツと白米とよく合います。
他にも、担仔麺(タンツーメン)、高雄名物焼豚飯、割包(グアパオ)などもランチセットにあったので、また食べに行きたいと思います。吉祥寺で本格台湾料理をリーズナブルに楽しみたい時には、是非「台湾茶房 桃李」へ行ってみてください。
台湾茶房 桃李(とうり)
- ジャンル:台湾料理、カフェ、居酒屋
- エリア:吉祥寺
- 住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町4-25-7 尾張屋ビル 1F
- 電話:0422-27-6333
- 営業時間:ランチタイム 11:30~15:00 / カフェタイム 15:00~17:00 / ディナータイム 17:00~22:00
- 定休日:木曜日
- 交通:JR吉祥寺駅西口より徒歩約14分 / 関東バス 吉50 成蹊学園前 徒歩1分
- ホームページ:https://taiwansabotouri.owst.jp/